朝日に映える花たち
エコノミー症候群って他人事ではないのですよ。結論から先に言えば、長時間の飛行機では、よく歩くために通路側の席を確保したほうが賢明ということ。
以下ちょっと聞いてください。
先週は、日本からのグループ旅行に参加してきた女性が変調を訴え、そのお世話にかかりっきりだったの。60歳以上とは見えないくらい若く見えるこの女性は、病気をしたことがない方。
彼女は、パリの空港に着く前、飛行機の中、狭い座席でふくらはぎに痛みを覚え、
パリ到着後、バスでロワール地方への移動途中に二回吐き、一瞬気を失ったそう。ホテルで激しい頭痛が続いたため、「お医者さんに薬でも処方してもらおう」ということだったようです。
海外旅行者保険会社から、私に真夜中に連絡があり、その方を救急病院に同行通訳するように、という依頼。行った大きな大学病院の救急は、それは丁寧に検査をしてくれました。その結果、即、絶対安静。肺の上の大動脈が二箇所、血栓で詰まっていたのです!緊急医療から集中医療室へ。
動くこと厳禁の日が続き、数日後やっと普通病棟に移ることができました。彼女は今まで、健康そのものだったので、今回は怖い思いをしたことでしょう。手当が遅すぎたら、血栓は脳内の毛細血管で詰まっていたかも、と思うと、私も一緒に恐ろしい思いをしましたよ。
ところで、海外保険は一番安い保険に入ってきたとのことながら、保険会社の対応は、素早く、とても丁寧な対処でしたね。この方は、今頃日本で、又仕事を精力的にこなしていらっしゃることと思います。よかったね。
ということで、皆さん、長時間の飛行機の中では、じっと座っておらず、せいぜい歩きましょう。そのためには通路側のシートを確保するのが賢い!