ブールジュの郵便局はこういう建物なんですねぇ。うなっちゃった。アールデコ風の看板です。
さて、この土日は、フランス中央部のブールジュまで行ってきましたよ。電車は各駅停車の青春切符ならぬシルバー割引切符。いいホテルで楽しんできました。
ブールジュの町は古いのですよ。ガロロマン期(紀元後4世紀ごろ)の城塞の壁が残っていて、そこの壁を横切る古い石段の通り道を歩きました。
ちなみにガロロマンとは、フランスがガリアと呼ばれていたころ、ローマ人による支配があった時代の総称です。)
15世紀の始め、フランスがまだ統一されていない頃、後のシャルル7世が、ここに住んでいたので古都なのです。以前にこのブログでお話しましたね。既に平民から財務大臣になったジャック・クールの館があるということ。当時、ここで貨幣鋳造もしていたのでとても豊かな町だった名残が随所にうかがわれますよ。
ブールジュは何度か行って知っていたのですが、古い石に囲まれた家々を見て歩くのはやはり楽しい。ちょっと早めに着いて、世界遺産のカテドラルの中に入ると、ちょうど西日が当たってステンドグラスがきれい。
この大聖堂は表門に13世紀のものが残っているのですよ。ここの造りはシャルトルやパリのノートルダムの大聖堂に似ています。当時の建設ラッシュの賜物なのでしょう。
内部では折りしもその夜のコンサートの準備中。フランスでは、歴史建造物をうまく使って市民が楽しんでいる。曲目はモーツワァルトのミサ曲とのこと。ミサのファンでなくとも、こんな古いカテドラルの雰囲気の中で聞くクラシックは、時間を遡った臨場感があって素敵でしょうね。(一度ベニスの教会でヴィヴァルディのコンサートを聴いたけれど、悦に入ったことが忘れられません。)
後ろに見えるパイプオルガンは、5000のパイプが4段のキーボードに繋がれています。
大聖堂の傍にある18世紀の穀物倉では収穫の10分の1が現物徴収され保管されたそうです。
賑やかな地方都市。この町は、まだ古い町には昔ながらの古い店が、、、。古本屋も少なくないような気がしましたよ。