ブルターニュの海辺から、こんにちは。
この二年間、楽しくブログを書かせていただき、ありがとうございました。
今までブログを読んでくださったお友達には、激励もいただきうれしかったです。感謝の気持ちでいっぱいです。
このあたりで、フェースブックのほうに移行しようと思います。フェースブックは、初心者ですので、ぼちぼちネットワークでつながりましょう。
皆様、またトゥールにお出での時はご連絡ください。
プリュムロー広場のキャフェでの再会を期して。
その時まで、お元気でお過ごしください。ありがとうございました。
ルノワールのムーラン・ド・ラ・ギャレット
19世紀モンマルトルがまだ村の雰囲気だった頃の木立の中。
ガンゲットGuinguetteってご存知ですか?森の中や川べりにある野外ダンス場という感じ。庶民の憩いの場という感じで、このロワール河畔は若い人よりも、40~70歳の人達。ルノワールの油絵に、ありますね。
そのままの雰囲気 現代版が、ロワールの河べり、ロッシュ・コルボンの村にあるのです。昨日は、ちょうど、夕方の6時半ごろ近くを散歩していたのです。ウイークデーにも拘らず夕飯前のひとときをダンスしてアペリチフ・タイムを楽しもうという人たちでいっぱい。
ガンゲットのダンス場 女友達同と遊びに行って、女同士で踊る人も多いですよ。お忍びのカップルがいるかもしれないので、カメラを向けるがためらわれる。板張りのダンス場から熱い熱気が、伝わってきました。踊る男女は、むしろ40歳から70歳ぐらい。ああ、こういうところで、男は男と感じ、女は女と感じる時間を過ごすんだ。
トゥール市、ロワール河沿いのガンゲット
トゥール市中央、ロワール河沿いにもう一つあるガンゲット。これは、5月から9月までオープン。気候がいいと学生達が大勢集まリ、大音響の音楽も。あいにくお天気が悪くて人手がイマイチ。でも、ロックンロールを踊り始めたカップルがいましたが、ここでは、もっぱら若者達のおしゃべりの場。世の中を良くしようとか、、、論議に花が咲くのですね。
ブールジュの郵便局はこういう建物なんですねぇ。うなっちゃった。アールデコ風の看板です。
さて、この土日は、フランス中央部のブールジュまで行ってきましたよ。電車は各駅停車の青春切符ならぬシルバー割引切符。いいホテルで楽しんできました。
ブールジュの町は古いのですよ。ガロロマン期(紀元後4世紀ごろ)の城塞の壁が残っていて、そこの壁を横切る古い石段の通り道を歩きました。
ちなみにガロロマンとは、フランスがガリアと呼ばれていたころ、ローマ人による支配があった時代の総称です。)
15世紀の始め、フランスがまだ統一されていない頃、後のシャルル7世が、ここに住んでいたので古都なのです。以前にこのブログでお話しましたね。既に平民から財務大臣になったジャック・クールの館があるということ。当時、ここで貨幣鋳造もしていたのでとても豊かな町だった名残が随所にうかがわれますよ。
ブールジュは何度か行って知っていたのですが、古い石に囲まれた家々を見て歩くのはやはり楽しい。ちょっと早めに着いて、世界遺産のカテドラルの中に入ると、ちょうど西日が当たってステンドグラスがきれい。
この大聖堂は表門に13世紀のものが残っているのですよ。ここの造りはシャルトルやパリのノートルダムの大聖堂に似ています。当時の建設ラッシュの賜物なのでしょう。
内部では折りしもその夜のコンサートの準備中。フランスでは、歴史建造物をうまく使って市民が楽しんでいる。曲目はモーツワァルトのミサ曲とのこと。ミサのファンでなくとも、こんな古いカテドラルの雰囲気の中で聞くクラシックは、時間を遡った臨場感があって素敵でしょうね。(一度ベニスの教会でヴィヴァルディのコンサートを聴いたけれど、悦に入ったことが忘れられません。)
後ろに見えるパイプオルガンは、5000のパイプが4段のキーボードに繋がれています。
大聖堂の傍にある18世紀の穀物倉では収穫の10分の1が現物徴収され保管されたそうです。
賑やかな地方都市。この町は、まだ古い町には昔ながらの古い店が、、、。古本屋も少なくないような気がしましたよ。
今日は5月1日でメーデーの祭日。別名スズランの日です。
4月中、ずっと北風が吹いて寒かったのですが5月1日ともなると、必ずスズランが咲きますね。我が家の庭の日陰にも、白とピンクのスズランが顔を出し、毎年のランデブー。
この日、街角に、にわかスズラン売りが多くの街角で見られます。子供でも、家に咲いたスズランを持ってきて、パン屋などの前で売り、小遣い稼ぎができる日です。
中央市場の前で。
この週末は、「ヤマト」という日仏交流のイベントがあり、日本舞踊や盆栽の展示もあり見に行ってきました。私達のサンシール日仏協会から、和太鼓クラブが参加して、空手のデモンストレーションと息の合ったところを見せてくれましたよ。迫力あるKarateka3人の動きに合わせて太鼓の響きがよくマッチしていました。そのうえイケメンの3人でしたよー。
カルチャーの語源は、むかし英語の授業で聞いたことがある。
畑を耕し苗を植えることも大地の滋養を受けるからCultureといいますよね。 芸術文化に親しむことで頭脳も心もリフレッシュして楽しむこともカルチャーです。
そんなことが体感できるイベントに行ってきました。
トゥール市から南東の郊外、ロワール河を見下ろす高台。サンタベルタンの町にカンジェ城という城があります。(以前お話したカンデ城とは違います。念のため。)
屋根も崩れて荒れていた個人所有の城を市が買い取って、立派に修復。今では、城内で、メディアテーク(図書館)。広い敷地は、憩いの公園になっています。
この日曜日は、この公園で、春の植物展。いろいろな苗や植木を中心にカルチャー(土を耕し文化に親しむ)催しです。
城の公園にマッチして、昼のお食事処も、いいセンスですねえ。かなり高級ムード。
野外レストラン
イベントに風格を添えて仮装の女性達
屋内では、いろいろな展示即売会。面白い画家の作品を見ました。「だまし絵」と、Anamorphoseアナモルフォーズという円柱鏡に結像させて絵を描く技術です。これは、欧州の伝統になっている描写法なのでしょうね。画家さんによれば、このテクニック、芸術専攻者は必ず、学習するそうですよ。
Anamorphoseアナモルフォーズ
16世紀のホルバインが描いた「アンバサダー」という油絵を思い出しました。これは見る角度を変えると、ある一点で、絵の中の骸骨が結像する描き方です。ご存知ですか?
芸術の伝統が、日常の中に脈打って今に伝えられていることをひしと感じましたねえ。
画家のフィリップ・メルルヴェードさん