運河の水門を守る家。ペニッシュが来ると 水門を開ける。向こう側がロワール河とつながっています。


まずトゥールから真東にロワール川を遡って、まず、運河の町ブリアールへ。オルレアンからロワール河を遡ったところで一休み。19世紀フランスでは、鉄道が発達する前、運河の交通網が国内張り巡らされていて、昔はパリから運河を伝い南フランスまで行けたのです。ペニッシュが行きかう運河沿いがとても素敵な緑のエリアになっているの。ブリアールで有名なのは、「運河橋」。これは運河自体がロワール河の上をまたいで横切っているのです。なかなかクラシックスタイルの運河です。
ここで散策をしたあと、サンセールの町へ。サンセールのワインを知っていますか?
丘の上に広がる古い町を囲むようにして、丘陵地一帯にぶどう畑が広がっていて壮観ですよ。町自体古い建物が残り、ぶどう酒を作る農家の産地直売店が多い。主に白ワインで有名ですが、うちでは赤ワインが好きなので、サンセールの赤を仕入れました。

この町は三つ星ホテルでも安いの。ぶどう農家の組合などが経営をしているのか価格を抑えていて、観光客がワインをしこたま買える様にといううれしい配慮があるようですね。確かに、片田舎のこんな町では、ホテル代が高いと、客が来ないし。というわけで、ワイン好きのツーリストが多かったですよ。

夜のレストランがヒットでした。夕日が沈む丘陵に広がるブドウ畑が、眼下に広がっているのです。もちろん、サンセールの赤ワインでガストロノミーを堪能しました。
今回の旅先では、至る所にジャック・クールの所有したという館が、、、サンセールにもありましたよ。前回、ジャック・クールとシャルル7世の話をしましたね。トゥールへの帰り道、大きく寄り道をして、ブルジュに行き、ジャック・クールが立てた居城を見学しました。ガイドのコメント付き。この間読んだ本の内容そのままのコメントでしたけれどね。とても興味深かったのは、ジャック・クールが中近東シリアを旅してヒントを得、ここに作ったという蒸し風呂。15世紀にここに既にあったのですよ。彼は、ここでは1泊しただけだって。

少しブロワ城に似た様式だよね。ルネッサンスの城で窓が多いでしょ。