トゥール市内にあるラブレー像
初秋にふさわしい素敵な雰囲気のある写真が撮れたでしょう!トゥール大学の別名はフランソワ・ラブレー大学といいうぐらい、この歴史的人物は、この地方で、一番有名なの。15世紀末の生まれです。このほかにこの地で有名な人たちは、数学者デカルト、文豪バルザックとか、、、。
ラブレーって、聞いたことある?フランスでは、ワイン好きの神様のような存在です。この近く赤ワインで有名なシノンの町に生まれて、「ガルガンチュア」という本を書きました。(生まれたてのガルガンチュアの哺乳瓶の中には既にシノンの赤ワインが入っていたとか。)
ラブレージアン という仏語があって、ラブレー風という意味の形容詞。食べて飲むことを大いに楽しんでいる人の賛辞に使われていますよ。
秋ですね。やはり読書の秋、あなたの読書計画では、どんな本が待っていますか?
最近2冊続けてebookで読んだので、少し、ペーパーブックが読みたくなったね、と私のビブリオテークをのぞきました。
まず、この大きなビブリオテーク(仏語で「蔵書」「書架」から「図書館」までも意味しているので、たいそうな言葉ですがね)、照明付き、高さ2m幅が3mほどの壁面を占めていて、もうずっと前になるけれど、日曜大工大好きミミーの設計で作って、自慢作。
さあ、本の話。ちょうど、冒頭のラブレーにふさわしい本が見つかりました。お勧めは、カーミット・リンチというアメリカ人が書いたワインの紀行文 Mes aventures sur les routes du vin. A wine buyers tour of France 仏語タイトルを訳せば「ワイン街道紀行」ていう感じ。昔ながらのワイン作りにこそ真のワインの味があるという。日本語では「最高のワインを買い付ける」となってる。こういうタイトルになると現実的になり、夢がなくて好きではないな。日本では単行本しか出ていないみたいですね。
ちょっとワインが好きなあなたには、とても楽しい紀行文ですよ。もっとも、訳者の器量が大きくモノをいいますが。(余談ながら、翻訳といえば、あの、「プロヴァンスの一年」は、日本語訳がすごくうまいと、姉が常々言っているけれどね。)