さて、最近行くパリは、目的が、まずベビーシッター。といっても、2日間、早朝勤務の娘の代わりに、朝、子供を託児ママのうちまで送っていくだけの役割。で、まあ、ミミーとしては娘のうちを別荘と決め込んでいるので、いろいろと計画を立てて出かけました。
まず郊外電車の鈍行でパリに行こう。トゥールから出た電車はアンボワーズ城を過ぎると、滔々と流れるロワール河に沿って走り、ショーモンの大きな城が川べりに威容を放ってくる。
そして、ブロワ城が見える。古い家々が鄙びた村でひっそりと固まっているし、古い石の橋が、今も健在。もう今まで何百年も、そしてこれから何百年も、このままでたたずんでいるのだろうな、と想像するの。
いろいろな町と城が、歴史を物語ってくれるよ。2時間の行程で、パリ・オーステルリッツ駅に着きました。この駅は、新幹線TGVのモンパルナス駅に押されて、長い間、うら寂れた駅になっていたんだけれど、最近改装されきれいになって。ウン、これからは、せいぜい、この郊外電車を利用しようっと、と思うだけで楽しくなっちゃう。本もまとめて読めるしね。
地下鉄駅のコンコルドでは、地下通路じゅうに音楽が響き渡ってた。合唱団のプロたちが、事前練習をこの通路でしているのか、という感じ。音響効果抜群で、マイクもいらない。通行人も皆足を止めて、、、私も鳥肌が立つほど感動してね、思わず小銭を、、、。東欧のメロディーで、異国に遊べました。ウクライナから来たんだって。
今回、天気予報では、パリは雨のつもり。で、オルセー美術館へいきました。
私ね、昔ン十年前のパリ留学生時代、ここのすぐ裏にあるリル通りの女子寮に住んでたことがある。この辺りをよく散歩した当時、このオルセーの建物は、廃駅としてさびしい一角だったのですよ。それが今では、すばらしい改装で、見違えるような美術館になった。そして駅舎時代の面影を残す洗練されたインテリアが眼につきます。
(余談ながら、オルセーの駅舎建設は1898年ごろ。建築家は、トゥール生まれの、ヴィクトール・ラルーといって、トゥール駅も設計した人ですよ。だから、この二つの駅、すごく類似点がある。鉄とガラス、彫刻のマリアージュ。)
以前、オルセー美術館に行った時、作品の多さに戸惑い、美術館のなかで迷って、いい思い出がなかったのです。
だから、今回は、美術館専属講師のガイド付きコースに申し込みました。1時間半なかを縦横に案内してくれました。印象派画家の作品の前では、その時代的背景や裏話など、すごく楽しくてお勉強になった。
この日の説明は、英語バージョン。しょうがないねえ。
でも聞いてみると、仏人が話す英語は、ネイティブよりわかりやすかった。印象派のことって、すでにある程度の基礎知識があるしね。
で、昼もとっくに過ぎて、急ぎ、美術館のキャフェで遅い昼食をとって、
また一階から作品の見直しウォーク。抜群に面白い一日になったよ!
これで、オルセー美術館は、迷えず歩けます。ちなみに、ルーブル美術館も同様、月の第一日曜日は入場無料です!
でも次回は、もう決めているの。ピカソ美術館。この10月末に新装オープンするので、専属講師のガイド説明で一巡しよう。