初めてのアテネは、観光よりも島で泳ごう、と出かけたのです。が、やはり、アクロポリスや、考古学博物館もあるし、、、帰ってからギリシアの古代史を勉強しなくっちゃ。パルテノンの切妻壁にあった多くの彫刻は、1800年初頭、イギリスに持っていかれ、ミミーも大英博物館の中で見たことがある。
ま、とにかくよく歩きました。ギリシアの人たちは、みな、とても親切でしたよ。ここでは仏語が通じなくて英語。ギリシア語の地名が全く読めないので苦労しました。
アテネ考古学博物館にある金のアガメムノンのマスク。
シュリーマンがミケーネの墓で発掘し、てっきり、これがトロイア戦争で有名なアガメムノン王のマスクと思ったのですが、後世、このマスクは紀元前1500年ごろのものと判明。トロイア戦争よりももっと遡った時代のマスクでした。ロマンが崩れちゃった。
面白かったのは、1日クルージング。大勢の船客を乗せて3つの島をめぐるのですが、朝8時にピラウス港を出て、片道3時間半のゆったり船旅。でも退屈させることなく、ブズーキと、サックス、シンセサイザーの生演奏があったり、シルタキ(ギリシア伝統ダンス)のレッスンがあったり。すごく船の中のエンターテイメントが上手です。面白いことに、ギリシアのダンサーの伝統衣装って、トルコのものに似ていて、ダンスは東ヨーロッパ、スラブっぽいですね。
車がないイドラ島では、ロバが荷役
最初のイドラ島では1時間半の自由時間。「乗船時間に遅れると待ちません。」と言う。
車がなくロバが交通手段のイドラ島は、坂また坂の小道です。赤いブーガンヴィリエの大木が見事でした。誰もいないエメラルド・グリーンの海で偶然、岩壁に見つけた浮き桟橋。
もう、迷うことなく水着になって飛び込んだときの快感と言ったら。 水が肌に優しい。「海の水がデリシャス」という感じ。一番印象に残ったことなんです。
はっと気づいたら、乗船時間が迫ってる。走りましたよ。走って登った峠の向こうには、また岬があったりして、なかなか港にたどりつけなくてねえ。あせちゃった。娘だけ先に走らせよう、、、。
船に無事セーフのあと、バイキングの昼食もまた最高でした。
その後、うちの娘は、オプショナル・スイミング・ツアーに申し込んでいたのです。クルージング中だった私達の大きな船が海の真ん中で、エンジン停止したかと思うと、小型ボートが、そばに来てる。12人ほどがそれに乗り移って、プライベート・ビーチに行っちゃった、、、。007の映画みたい。
ポロス島
日曜の夜、レストランの帰り、国会議事堂前で大規模な集会とデモ。もしギリシア銀行が破綻して欧州への負債を払えなくなると、、、、。いえいえ、きっとギリシアは負債を返済せず、また次の負債を抱えるのでしょうね。破綻の先延ばし。
船からの見えるアテネのアクロポリスアテネでは、ブズーキ奏でるギリシア音楽。どこでも「日曜はダメよ」とか「ゾルバ」のメロディーでしたが、パリ・オルリー空港に戻ってくると、電車の中では、アコーデオン弾きが、ローカル・カラーでした。
日本だったら、琴か尺八が街頭で演奏されていたら、外国人ツーリストの琴線に響くのではないかしら。