カルチャーの語源は、むかし英語の授業で聞いたことがある。
畑を耕し苗を植えることも大地の滋養を受けるからCultureといいますよね。 芸術文化に親しむことで頭脳も心もリフレッシュして楽しむこともカルチャーです。
そんなことが体感できるイベントに行ってきました。
トゥール市から南東の郊外、ロワール河を見下ろす高台。サンタベルタンの町にカンジェ城という城があります。(以前お話したカンデ城とは違います。念のため。)
屋根も崩れて荒れていた個人所有の城を市が買い取って、立派に修復。今では、城内で、メディアテーク(図書館)。広い敷地は、憩いの公園になっています。
この日曜日は、この公園で、春の植物展。いろいろな苗や植木を中心にカルチャー(土を耕し文化に親しむ)催しです。
城の公園にマッチして、昼のお食事処も、いいセンスですねえ。かなり高級ムード。
野外レストラン
イベントに風格を添えて仮装の女性達
屋内では、いろいろな展示即売会。面白い画家の作品を見ました。「だまし絵」と、Anamorphoseアナモルフォーズという円柱鏡に結像させて絵を描く技術です。これは、欧州の伝統になっている描写法なのでしょうね。画家さんによれば、このテクニック、芸術専攻者は必ず、学習するそうですよ。
Anamorphoseアナモルフォーズ
16世紀のホルバインが描いた「アンバサダー」という油絵を思い出しました。これは見る角度を変えると、ある一点で、絵の中の骸骨が結像する描き方です。ご存知ですか?
芸術の伝統が、日常の中に脈打って今に伝えられていることをひしと感じましたねえ。
画家のフィリップ・メルルヴェードさん