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「尋ね人」
数ヶ月前、ベルギーの女性ジュリー・マリーという人から、メールがあり、そして先週、その人がトゥールまで来たので、キャフェで会って話を聞きました。以下、小説のようなおはなしです。ちょっと聞いてくださいな。
ジュリー・マリーの、今は亡きお祖父さんは、昔1970年代、東京でKさんとある会社を設立した。お祖父さんは、何度も東京に行き、その頃交際していた日本人女性がいた。その女性(A子さんとしましょう)は、1970年から1975年ぐらいの間に、この地トゥールに仏語の勉強で留学した。
(あいにくと、ここトゥール語学院では、昔の在籍者名簿が無く、A子さんの手がかりは見つかりませんでした。)
そして二人の間には、男の子ができた。その後、A子さんはきっと日本に帰っているのだろうが、消息を絶ってしまった。お祖父さんは既婚であった。当時未婚の母とハーフの子は、きっと言えぬ苦労があっただろう。現在、自分の叔父にあたる人が、日本のどこかにいるはず。その人をぜひ探したい。
33歳で写真家というジュリー・マリーは、今年、写真のプロジェクトで給費生として、日本に2回行く事になったそうです。日本で、そのKさんに会って、1970年代の話を聞きたい。ひょっとして、おじいさんが当時日本で付き合っていたという女性のことを少しは知っているかもしれない。ジュリー・マリーは、Kさんに手紙を書いたそうです。
昨日、私は、インターネットで、Kさんが経営する会社がわかりメールを出しました。
すると、今日Kさんから早速返事が来て、ジュリー・マリーの手紙を受け取ったこと、そして、彼女のお祖父さんと、とても親しい仲だったと、書いてきました。
ジュリー・マリーが3月日本に行ってKさんと会うことになりました。探し人が見つかったら、いいね。
そして、カメラマンのジュリー・マリーが、『写真プロジェクト』というのを見せてくれました。いろいろな写真が紙芝居風になっていてナレーション付き。女の子が、まだ見ぬ叔父さんを見つける為に日本に行くストーリーなのです。
ジュリー・マリーは、叔父さんに巡り会えたときのために日本語を独学しているとのことでした。
南のお隣さんクローデットが、調理ロボットを買いたいと言う。この調理器具は店頭販売はしていなくて、実演販売員を家に呼んで、実演をしてもらうことができる。そのためには友人3人の出席が条件、とのことで、ミミーも頭数の一人で、端役になりました。(タッパーウエアの家庭販売しか知らなかった。)
ドイツから来たテルモミックスという業界トップの製品?とか。日本でも知られていますか?
当日、指定の時間に行ってみると、早や、体格のいいムッシューが、調理用の野菜など洗って、いそいそと準備している。
確かに、すごいです。ステーキを焼く以外には万能で一つの器械で何でもできちゃう。要するに台所のおもちゃですね。楽しくなっちゃう。
あとから、まわりの友人に聞いてみると、この調理ロボットを持っている人がもう3人もいた。
価格もトップです。説明の最後の最後に、お値段が出てくるのですが、これ、1100€で、注文から10週間後!の納入です。悠長なこと。
ちなみに、クローデットは、同社製品二つ目の購入でした。彼女の、(別荘という感じではない)田舎屋に旧ロボットを持って行って置いておくため、ここで二台目が必要になった、とのこと。ポタージュ作りに超便利、と言います。
ミミーは、料理は経済的に作ってこそ、家庭料理だと思うので、料理ロボットに興味が無かったのですがねえ。使いこなすと面白そう。それにしても、これは高いおもちゃですね。
最後に、実演者のムッシューが、「実演販売員を募集中です。誰でも資本金無しにできます。」
何でも飛びつくミミーですが、これは遠慮しましょう。
こちらでも年始めの決意というのがあるよ。今年こそ、スポーツをしたい、、、とか。
先日娘との会話。
「パリ郊外のサンジェルマン・アン・レイで10kmのジョギング・マラソンに参加したよ。次回はヴェルサイユで走る」と言う。
「え! ヴェルサイユの城の庭を走るなんて、ミミーもやりたい !!!」(実際には、長いこと走ってないのに。)
それで、以下ネットで調べました。
(最近走ることをしていないけれど、それまでには、少し、トレーニングできるかなあ?とかなんとか)
3-6-8-15kmの4コースがあるのね。
1) 15kmはロイヤル(王侯)ジョギング
2) 8kmはプリンセス・ジョギング (仮装推奨)これは参加費19€でもちろん、医師の診断書要。
3) 3kmは児童対象でプチ・トリアノン・ジョギング
4) 6kmのロイヤル・ウォーキング もあるよ。
今から10年以上前に、地元で7.5kmのジョギングマラソンに出場したことがある。近くのサンシールの町で、参加者は400人ほど。若い人に混ざって、スポーツをするその臨場感がなんともいえない快感で、3年連続で参加しました。
カテゴリーは年齢幅で区分されていて私はベテラン2。50才以上は皆同じ分類です。それで、地元のラ・ヌーヴェル・レプュブリック新聞スポーツ欄にスコアの結果がカテゴリー別の順位で出たのですよ。
もちろんせっせとトレーニングをしていました。もう過去の話です。
それに味をしめて、その後は、娘が住んでいた北フランスの町ルーアンの港で、8km大会に出ました。ちょうど、昔の大きなアルマダ帆船の集結イベントがあって、大勢の観光客が集まっていてね。あいにくの小雨の中を長女次女と三人で走ったの。(ルーアンの町は、よく雨が降る所!)
(余談ながら、この前日、イタリア帆船アメリゴ・ヴェスプッチの中を見学し、その絢爛豪華さとイタリア水兵のかっこよさに眼を見張りましたよ。手摺りも金ぴかで、現在は訓練用の帆船になっていました。)
そのルーアンで、いざ、スタートをしてみると、みんな猛突進するの。娘二人は、もうとっくに、前のほうに消えている。
私も最後尾にならないために、必死になってアルマダの停泊する港を走った、、、ゴールインした後、娘いわく、「お母さん、走れるじゃん。」
という楽しい思い出がよみがえりました。
ヴェルサイユの仮装ジョギングを見るだけでも面白いから、サポーターとしてヴェルサイユに行こうかな。そして、突如、脇から出場したら、、、
きっと、、、排除されるね。
今週はフランス国内であった一連のテロ行為で、フランス中が皆、怒りと恐怖に震えました。
パリにあるシャルリー・エブドの週間新聞社がその辛らつな風刺画故に、過激派イスラム原理主義のテロリストの標的になって襲われ、たくさんの方々が犠牲になりました。
このテロで亡くなった有名な風刺画家シャルブは、平素から脅迫されていて、「屈して生きるよりも、立って死ぬことを選ぶ。」と言っていたそうです。
1月11日(日)のパリでは、各国首脳が急遽集まり尖頭に立ち、犠牲者の追悼と、国民団結・連帯の行進になったのです。それは宗教、政治色、人種を超えて、自由と民主主義を守る一致団結の行進。キリスト教徒もユダヤ教徒もイスラム教徒も皆フランス国民で、イスラム原理主義のテロリストに対して、フランスの自由と民主主義を守る行進でした。
一人ひとりは小さな存在でも、団結すれば強い力になる。これが成熟した民主主義を持つフランスの底力だと、実感し、感動をしました。