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日仏協会でする毎月一回の料理教室。先日は、皆の要望に応えて、巻き寿司をしたのですよ。今回は全員で7人でしたが、賑やかでとても楽しかった。
今年から参加したドニーズは和食に惚れ込んでいます。
こちらのスーパーでも、巻き寿司のパックを売っているので、ヘルシーな寿司党が増えていますよ。
でも他に、チラシや手巻きもあることを、皆に教えてあげなくっちゃ。
今回の料理教室では、スモーク・サーモンとインゲン、卵焼きで三色の具にしました。難しかったのは、丸いフライパンでする細長い卵焼き。
ま、何とか、できたのですが、今後各自が手軽にするためには、卵焼きはスクランブルエッグになりそう。
そして、テーブルでは、ロゼで乾杯しながら、皆で手巻き寿司をして大いに盛り上がりました。具としては、ツナのマヨネーズ和えやマスの卵も加わりました。地元店で買った海苔がおいしかったよ。驚くことに日本と同じくらいのお値段でした。
姉が作った手作り味噌を皆に見せて、味噌といっても、粒粒のものもあるし、味がいろいろと違う。それを味わってもらうために味噌汁を作ろうとしたのですが、具を忘れて来ちゃった。皆が、具は入れなくていいと言う。ミミーは、具を入れない味噌汁って作ったことがなかったのですが、急遽、昆布とかつおだしで、「具無し味噌汁」を作ることに。
皆が、セ・ボン、セ・ボン(おいしい、おいしい)と褒めてくれたのです。ほんとに、シンプルでおいしかった。シンプルこそが、完璧になることがある。昆布ダシのおいしさを再発見しました。
この日は偶々、参加者の一人ジョゼットの誕生日。
フランスでは、こういうとき、誕生日の人が、お菓子と発泡酒を持ってきて、「私のバースデーだから皆で祝おう」となるんですよ!
「立ち止まらないと、行けない場所がある。」最近朝日の天声人語で読んだある詩人、長田弘さんの言葉です。含蓄ある言葉ですね。
庭を見下ろしながらテラスの食事が最高!
ところで、冬の暖房用の薪を注文していたのが届きました。買うときの薪の量単位は1ステールといって 1mの薪、1㎥に相当します。
でも暖炉に入るように40cmの使いやすい長さに切ってある。この1ステールが約60€。今回は、10ステールを注文しました。2回に分けて配達があり、これを片付けるのはなかなか「骨の折れる」作業です。
隣のマダムもお手伝いに来てくれました。これだけあれば、こんどの秋冬用に十分でしょうね。電気暖房に比べてかなり格安で、また、暖炉の火の存在感は、何ものにも代えられません。
薪といっても、松は短時間で燃えつきてしまうので部屋が暖まらない。その上煙突の内部にすすがつきやすいという。栗材は火の粉がパチパチはねるので敬遠されて薪には向かない。ブナ材は早く燃えるが炎がきれいといいます。薪に最適な木はナラ・カシ材で、木が硬く密度が高いため、熱効率がいい。時間をかけてゆっくり燃え、部屋がじっくり暖まるのだそうです。
確かに木の種類によって燃焼時間がずいぶん違うのですよ。よって、暖房用の薪は、一番熱効率がいいというナラ樫材。就寝前に大きな薪を入れると、朝までゆっくり燃えてくれますよ。
庭に薪が高く積んである。それだけで、気分はホカホカ。冬、庭に重い薪を取りに行くだけで、いい運動になって、一石二鳥で温まるのでーす。
5月のはじめは、例年、大きなトゥール見本市が10日間あるんですよ。見本市は、日本にもあるように各社、大型商品を陳列していて、期間限定の割引があるので買い物客が大勢繰り出す。
ミミーたちは、ウオーキングの傍ら、通りかかったので、一応一巡。
その傍では、ジェット・コースターとか、あらゆる強烈な感動とショックを求めて集まる人たちで、移動遊園地が大混雑!特に夜行くと、ラスベガスの幼稚版もこんな感じかなあ、とか想像するんだ。音と光の祭典?でティーンエージャーが夢中になってる。すごくアメリカ的だと思うんだけれど。
この写真は朝撮ったので、静寂そのもの。
ところで、うちの近くに大きな農家が農業もしながら、ひろーい温室で転業。ずっと前から「温室博物館・レストラン」という看板がかかってる。この日曜日は、「第二回コレクターのための蚤の市」とか。沢山の車がメジロ押しでパーキングに到着してる。ミミーは自転車で通りかかったので、覗きました。ブースが少なすぎて蚤の市自体は、変哲もないのですが、
常設博物館なるものが面白いのでちょっと写真で紹介しましょう。大きな荷車や、ぶどう圧搾機など、ずらりと一列に並んでいるのは壮観。
農家だけでなく、平素、もう誰も見向きもしない、農家で、放りっぱなしになっているような粗大ごみで、失われていってしまうもの、、そういうものが、山となって、温室の中で、出番を待っているのです。
30年前フツーのものが、今、この温室博物館なる陳列棚に鎮座してる。内容が徹底していますよ。誰も見向きもしない一連の古いテレビ、ラジオ、ミシン、水道の蛇口等、もうコレクションの域です。年代別に分類された古新聞、それも10年前ぐらいの新聞だから、もうデジタル化されているはずなので、、、こういうの置いて、どうする?
なんだか、偏屈おじさんの洞窟みたい。
こうして、この貸し会場を舞台に、時々、イベントがあるんです。特に油絵の展示即売会は、温室の雰囲気とあいまって、なかなか盛況です。
天候不順のまま、もう5月になりました。この時期必ず咲くスズランとリラがどこでも満開です。それから藤の花も。
ミミーのスズランは、淡いピンクで珍しいのだけれど香りがうすいのが玉に瑕。
日本のゴールデンウイークの民族大移動は激しかったでしょうね。
こちらも5月はゴールデンウイークが目白押し。ちょっと聞いて!これでは、会社は仕事にならないわねえ。
まず5月1日の金曜がメーデーの祭日で3連休、そして
5月8日(金)が第二次世界大戦の戦勝記念日で3連休、
5月14日(木)がアサンシオン(キリスト昇天祭)で、また4連休にする人が多い。
5月25日(月)がペンテコステという祭日(復活祭から7度目の日曜と次の月曜)でまた3連休。
こうして5月の休みの日を数えてみると、なんと15日になりました。ま、年金組には、関係ない、とか言いながらも、パリで働く子供たち3人が、それぞれの都合で、帰ってくるので、出入りが絶え間なく、食事と孫の世話で、ま、うれしい悲鳴!かなり疲れます。いつ来てもいいようにそれぞれの部屋を準備、掃除をし、こういう時、掃除ロボット君が大活躍です。
庭の白い牡丹が最高の時期です。
そうそう、菜園用の苗がグリーンハウスのなかでずいぶん育って出番を待っていますよ。4種のトマトにズッキーニ、日本のキュウリに栗カボチャ、花も種から育てていてね。ただ、こちらの菜園家の間では、地植えは5月中旬を待て!というのです。これが待てない!5月11.12.13日は、サント・グラスといって、夜の冷え込みがきつく霜が降りたりする可能性が高い。ジェラニウムも全滅する危険があるからなのです。毎日天気予報とにらめっこの結果、今年のサント・グラスは温度が下がらず霜が降りない、と結論。菜園の作業を始めました。去年は、トマトが全滅したので、最近、群生するイラクサ(痒くちくちくする雑草)を沢山取ってきて、今、水につけ発酵させています。いわゆる「水肥え」作り。有機肥料ができて病気予防に効果的とか。なんだか、いっぱしのファーマーになったみたいなんだ。
ところで、もうすぐトゥール市の貸し農園を見に行きましょうね。他のサンデー・ファーマーの仕事ぶりを覗かなくっちゃ。