年末にサンマロに行ったとき、浜辺に素敵なウイークリー・マンションを見つけて春のために予約をしていたのです。4月始めの一週間、そのマンションを借りて、海辺を歩きに行ったのですが、たまたま、新月の日のとき。この年一番の大潮でした。テラスから見下ろす散歩道が、大波をかぶって、、、。ミミーも、風のない時を利用して、散歩道を歩いていて、油断をしたのです。膝まで波をかぶってしまいました。
ブルターニュの海辺に沿ってGR34(グランド・ランドネ34)という健脚用のコースが何百キロと続いていますよ。
ここにジャンが住んでいて、引き潮のモン・サン・ミッシェルで一緒に貝拾いをする予定だったのですが、天気が悪すぎて行けなかった。瀬戸内海の潮干狩りと違って、モン・サン・ミッシェルは、沼地で土地勘のない者一人では行けないそうな。何キロにもわたって深入りをすると、満ち潮がすごい速さで押し寄せてくる、という危険なところ。
(ちなみにモン・サン・ミッシェルでは貝類の保護のため、貝拾いの許可地区が季節によって違い、貝の大きさも一定サイズ以下では禁止されているそうですよ。)
ジャンは冬の間、南洋の島で4ヶ月を過ごして戻ってきて、ここサン・マロにつないでいる小舟で釣りをするのが趣味という話をしましたね。ロブスターを獲る檻も自分で作って海に沈めます。釣りをすれば魚を何匹も釣ってくる。彼が舟と釣りの話をするとき、目が輝いてもう79歳とは思われないほどの情熱が伝わってくるのです。何歳になっても情熱がある人は美しいですね。サンマロ版の「老人と海」。
牡蠣やハマグリを準備するのは、男の役ね。ミミーは、テーブルに落ち着ちついてワインなど飲みながらサービスを待ちました。これ、すごくいい気分!
サンマロは昔、中世から海賊と新天地への船乗りの町としてで有名だったのですよ。アメリカやカナダまで航海の船がでて、魚やスパイス、インド会社の布など持ち帰って海運王も生まれ、この町はとても豊かになったそう。時にイギリスやスペイン、オランダとの戦争が勃発すると一獲千金の働きをしたり、商船が沈没すると一夜のうちに全財産をなくしたり、波乱万丈の人生が織りなされた城塞都市だったのです。
第二次世界大戦で爆撃を受け、町の大半が壊れ、戦後、復元したとのことですよ。
サンマロから、船でランス河の向こう岸に渡ると、ディナールの町。
海を渡ってくるイギリス人の別荘が多いところ。GR34のウオーキングコースが素敵です。
この日曜日3/27の朝は夏時間に変わりました。朝起きて家中の時計の時間を1時間進めます。ミミーは夏時間が大好きです。夕方の時間がとても長くなって、素敵な時間が長引くの。暗くなるのは夜8時を過ぎてから! この夏時間の頃になると、必ず庭の小鳥達の鳴き声が大きく盛んになるのは自然界の時計も必ず回っているということですね。野生のジェラニウム
復活祭といっても北風が冷たい。でも、春分を過ぎると、こんなにたくさんの野花が咲いているのですね。田舎家の広い敷地に見つけた野花。もう水仙を始め、いろんな花が咲いていました。
ヴィオレット
スミレの花など三種の食用花を散らしたサラダは素敵な香りが口の中に広がりました。
ペルヴァンシュ(ツルニチニチソウ)って、 キキョウ科なのですね。素敵なブルーでしょう。
今日は4/1のエープル・フール。フランスではpoisson d’avril(四月の魚)。なぜ魚なのでしょうね?
子供達は、友達の背中に紙で書いた魚を気付かれずに貼り付けて遊ぶ。大人達は、この日だけ嘘をついて遊ぶのです。新聞・ラジオでは、この日、必ず、面白い嘘のニュースが流れますよ。まことしやかで、それでもちょっと考えるとエープリルフールに引っかかったとわかる。日本では考えられないですねえ。
写真2001年4月1日コペンハーゲンの新聞写真だそう。
テーブルの上には、復活祭のシンボルの卵とウサギが、、、。
フランスで復活祭は、クリスマスと同様とても大切な祝日。家族で祝います。キリストが復活したというこの祭日は、キリスト教の移動祝日。月暦と関係があってね。春分の日になってから満月を見た後の日曜日が復活祭になるのだそう。だから年によってこの祝日が変わるんですね。
親戚のセカンドハウスになっている「グバルディエール」という田舎家で復活祭の昼食会。車で一時間半のところです。着くと早速、「復活祭の卵が、庭に落ちてる。」とのことで、孫娘が小さなバスケットを持って、広い庭を一巡。いろいろな花の根元にチョコレートの卵を見つけました!子供はご機嫌です。!
ミミーは、得意のテリーヌとデザートのチョコレート・シフォンケーキを作りました。そしてプレゼントは、卵形のチョコレートを持って。(ミミーのうちにも卵がたくさん落ちていたからでーす。) それにしても、フランスでは、チョコレートをよく食べますねえ。いろんな機会にチョコレートが登場します。
このテリーヌは、「ルノートル」のレシピで、作りました。
トゥレーヌのお食事には、やはりロワールワインで。この日はサンセールの赤でした。
この昼食のメインメニューは、やはり子羊。骨付き腿肉のローストです。
田舎家の大きな暖炉に燃える薪。暖かいアットホームな雰囲気が大好きです。大きな長いテーブルの上は、復活祭のシンボル、卵とウサギ、子羊のオブジェで飾り付けをしたテーブルアートです。
庭で咲いた食用野花で作ったサラダ。春をいっぱい食べました。
おじいさんの家だったという農家をうまく改装してね。本が壁いっぱいにあって、一週間寝泊りしても誰にも合わない静かな静かな時間が過ごせます。時々、人恋しくなって、隣村まで自転車でバゲットパンを買いに行くのでしょう。
ベッドルームにもおもてなしの心が感じられました。
お日さんがうれしい朝、ロワールの岸辺を散歩しました。北岸は、ミミーのお気に入りコース。ランニングをする人、犬の散歩をする人、水辺にカモの家族も集まっているし、、、太陽に囲まれてみんな幸せそう。
サントラデゴンドの公園まで、ソメイヨシノの桜の咲き具合を見に行きました。トゥール市の姉妹都市高松市から市民の方々が寄贈くださった桜です。10本ほどあって、行ってみると、見事に満開。枝垂れは、つぼみでした。
一斉に咲き始めた木々。小鳥のさえずりにも嬉しそうな余韻があって、「春だよー」って謳っています。
野生のプリュニュスの木で花が一斉に咲きました。
ロワールの北岸から見た景色を写真でお目にかけましょう。
トゥール城に少しだけ残っている塔の周りは、マニョリアの花の名所です。
1429年ジャンヌ・ダルクが、この武具店で、鎧を買いました。由緒正しいのです!!
最近桜の花が咲き始めたとたんに、、、、花冷えの季節なのでしょうか、北風が冷たい毎日です。
昨日は春分の日。春の訪れをイベントで、楽しもう、というわけで、この一日、日仏協会が春祭りを主催しました。会場は、日仏協会が入居する大きな道場。
大成功の一日になったのですよ。たくさんの人、約500人ぐらいが押し寄せて、観客席がいっぱい。
実は、
参加者の各団体には、前もって内諾は得ていたものの、準備が遅れていたため、人出があるかどうか、とても心配をしたのですがね。と言うのも、プログラムは勿論、ポスターやチラシ、広告もできるのが遅く、三月を過ぎた頃に大わらわ。地元の新聞記者を呼んで書いてもらった記事が掲載されたのが、イベントの一週間前。フェースブックに載せたのが春祭りの4-5日前。
ソーラン節の踊りの最後に、和太鼓のメンバーが高く上に上りました。
イベントの中身は、地元の剣道、空手、合気道の紹介説明とデモンストレーション、パリからチャンバラ劇。指圧の講習に、「世界の竹」講演、巫女の踊りにソーラン節、和太鼓の演奏、盆栽の展示に、墨絵画家二人の作品、東海道53次の跡をたどった旅スケッチの展示、、、、
アトリエは、切り紙教室、寿司講習、マンガデッサン教室、いろいろと目白押し。どら焼き、みたらし団子の販売コーナー。道場外では焼きそばとカレーライス屋さん。すぐ品切れになり、急遽お握り販売になりました。500人の来場者でごった返す道場を想像してみてください!
入場料2ユーロは、途中から、取るのをやめたぐらいです。
ところで、日仏協会の前の空き地が今年中には日本風の庭園?になるらしい、と、もっぱらの噂です。さあ、日本からのイベントをお待ちしていますよ。