Rendez-vous aux jardins
5月、6月は各地でいろいろなイベントがあって、楽しい季節です。今日の日曜日はフランス全国で「庭でランデブー」の日。大人も子供も皆、「自然の中に出て、皆とのふれあいを大切に」という文化省率先の催しで、みどりの日という感じ。各地で、工夫を凝らした週末です。
シェディニーという片田舎の小さな村に行きました。ここトゥレーヌ地方の典型的な美しくひっそりとした村。村全体が古い石造りの家々で統一感があり、落ち着いていて、私の大好きな村です。今日だけ、その周りの田園の道路が、長蛇の列の車で渋滞。こんなところに、何があるかと思うでしょう。この村で伝統になった薔薇祭りなのです。
平素、薔薇だけが古い石壁沿いに咲き乱れる静かな村が、、、この週末は見学者でいっぱいになりました。
キャフェもなく、パン屋もないようなひっそりとしたこの村は、十年以上前から、村をあげて、バラの育成に力を入れてきました。村人あげて、村の美化に力を入れ、国の「特筆ガーデン村」に指定されているそう。いろいろな賞を受けています。
家の庭、門の周り、歩道の脇、それぞれに工夫を凝らしていろいろな薔薇の花が、活気を与えていました。それぞれに、名札がついていて、花の名前を散策者に教えてくれます。薔薇好きは、堪能しますよ。今日は村の角に、オルガン弾き、あそこにはサックス吹きのトリオ。水彩画や油絵を描いて売っている人たち。この賑わいで、村の人たちはいままでの地道な努力が報われたと感じるでしょうね。
村の中心は、どこも同じで教会広場。そこに薔薇の鉢売りがたくさんブースを出していて、古い薔薇の品種を求める人が多かった。これは最近の静かなブームのようです。
ここを訪れる人たちは、やはり庭好きで、環境に敏感な人たちが多いって感じましたね。私もたくさんの薔薇に囲まれてリソースされ、気分はリッチ。
お隣さんから、さくらんぼをいただいたの。初物なので記念撮影ね。
3月.4月、とても暖かかったので、果物も早成り。
「これから1週間、中央山塊の山に行ってきます。留守をよろしくね」というご挨拶。これは右のお隣さん。
南のお隣さんは、もう1週間前からカリフォルニアへ団体旅行。「2週間留守にするので、鶏の世話を、、お願いできるかしら、、、」 ということで、私は、にわかに鶏係。2日に一度、産んだ卵をとりに行って、えさの穀類を補充するだけ。それにしても、産みたての卵って、おいしいねえ。黄身がプルンとしていてね。熱いご飯に最高!
きょうは母の日、すっかり忘れていました。フランスでは、5月の第4日曜日が母の日。6月の第4日曜日が父の日と決まっています。
大人の息子が、昼食に大きな花束を持って来てくれたの。これ、かなりうれしくて感激! で、花束の記念撮影。
一緒に写したシャポーは、プロヴァンスで買ってきた私へのお土産だったのに、うちの彼の気に入って、取られちゃった。
きょう、母の日の昼食は、まずトマトとキャベツのサラダ、リエットに始まり、メインは定番、トリの丸焼きと皮付きジャガイモのロースト。次にヤギチーズをローストしてレタスといただいて、(これ息子が大好きです。)デザートはもちろん先ほどのさくらんぼ。
ということでフルコースになっちゃった。ワインはクローズ・エルミタージュの赤いワイン。程よい渋みがアクセントになっていましたね。
Bon Dimanche (ボン・ディマンシュ) よい日曜日を過ごしてね。
ランジェ城
お天気のいい日曜の朝、うちから近場のランジェの町まで、トマトの苗を買いに行きました。
品種が豊富で選ぶのに困っちゃう。
5月中旬を過ぎれば、霜はもう降りない、、と苗を買いに来た人たちで長蛇の列。
長い待ち行列をしながら、迷った末に、結局、いつもどおり「牛の心臓」と「アンデスの角」、「チェリー・トマト」。
うちの菜園は、今年、5倍以上に大きくしたので、どんどん植えよう、ということで菜園作りに励みました。だからいっぱい植えられる、と意気込んで、3月の始め種から植えたトマトは、早く植えすぎて全滅っぽい。結局、苗を買うことに。
露天市は、農家が自家栽培の野菜や蜂蜜を売ったり、苗売りがいて、パエラのお持ち帰りから、夏のワンピース売りまで。そうそう、生きたウサギやヒヨコ売りもいましたね。おうちで鶏舎でも作って、という向きに。
冬のさびしい露天市から一変して、喧騒楽しい色あざやかな市場に変身していました。
こんなとき写真を撮れば、ヴァカンス気分。
でも日曜日の市場には、やはり、古い年季の入った買い物籠をさげて行こうね。
ランジェ城といえば、フランスの歴史上、知る人ぞ知る。そう、又お話しましょうね。
歴史を学ばずしてロワールには住めない。ということで、私も大いに歴史好きになりました。
帰り道、ちょっとウォーキング。小さな可憐な花がいっぱい、、、。
野草が好きなうちの彼が教えてくれた。「野生のゼラニウム」ですって。Wah ワォ。
(これ、仏語で、すごい、、、って叫んだの。)
Voici le mois de mai と、ナナ・ムスクリも歌っていたよね。
やっと、すごくいい天気。ロワールの5月は、こうでなくちゃあ。
さあ、これから毎日、お外で食-べよっと。
きょうの前菜は、トマトとにんじん、ズッキーニ、イタリアン・パセリ、、、有機栽培の野菜サラダ。
オリーブオイルとバルサミック酢でね。
そしてこの間、南仏で買った塩をかけるよ。黒いオリーブとローズマリーが塩に混ざっていて、塩挽きにかけるたびに、香りはプロヴァンス。これ以上はないでしょう、という最高モード。
メイン・ディッシュは、うちの彼が教えてくれたイタリア料理、オッソ・ブッコ。
昔、イタリアの山奥ピエモンテ地方に住んでいたおじいさん自慢の料理を受けついで、トウモロコシのポレンタを添えるのが、本流です。
もうこれで、一流シェフになったみたい。
又の機会に写真を撮りますね。チャオ。